電気代の“中身”を6項目に分解してみた
毎月の電気代は1つの金額に見えますが、中身は大きく6つの項目に分けられます。基本料金から再エネ賦課金まで、家庭の電気代を6項目に分解して、どこが動いてどこを自分で減らせるのかを透明化します。

目次
この記事のポイント
毎月の電気代は「1つの金額」に見えますが、中身は大きく6つの項目に分けられます。内訳が分かると、「どこが動いて高くなったのか」「どこなら自分で減らせるのか」が見えてきます。この記事では、基本料金から賦課金まで、家庭の電気代を6項目に分解します。
電気代の中身:6項目
① 基本料金(または最低料金)
- 契約している電気の容量(アンペアなど)に応じてかかる固定費です。電気を使わなくても毎月かかります。
- 関東などは「アンペア制」(契約A数で決まる)、関西などは「最低料金制」(一定使用量までは一律)です。
- 例:東京電力EP・40A契約で 1,144円(税込)
- 自分で動かせる余地:契約アンペアの見直し
② 電力量料金(従量料金)
- 使った電力量(kWh)に応じてかかる、料金の主役です。多くは「使うほど単価が上がる」3段階制です。
- 例(東京電力・従量電灯B、税込):第1段階 23.11円/kWh、第2段階 29.28円/kWh、第3段階 33.29円/kWh
- 自分で動かせる余地:省エネ、使う時間帯の工夫、プランの見直し
③ 燃料費調整額
- 火力発電の燃料(原油・LNG・石炭)の価格や為替の動きを、時間差で料金に反映する項目です。
- 「使用量 × その月の単価」で決まります。単価はプラスの月もマイナスの月もあり、地域差もあります。
- 自分で動かせる余地:使用量を減らす(単価そのものは動かせません)
④ 再エネ賦課金
- 再生可能エネルギーの電気を買い取る費用を、電気を使う全員で分担する項目です。全国一律です。
- 単価:2026年度は 4.18円/kWh(2026年5月〜2027年4月)。出典記事の試算例は前年度の3.98円/kWhで計算しています。
- 自分で動かせる余地:使用量を減らす(単価は全国一律で固定)
⑤ 明細に出ない上乗せ(託送料金・容量拠出金など)
- 送配電網の利用料(託送料金)や、将来の供給力を確保する「容量拠出金」などは、多くの場合①②の単価にすでに含まれていて、専用の欄がありません。
- 容量拠出金の2026年度の全国平均単価は 約409円/kW・年。新電力の一部は「電源調達調整費」などの名目で別に記載することもあります。
- 「見えにくい負担」なので、明細の調整項目には目を通しておくと安心です。
⑥ 消費税(10%)
- 上記の合計に10%かかります。検針票の表示単価が「税込」であれば、その中にすでに含まれています。
組み立ててみる(月300kWhの例・ざっくり)
東京電力・40A・従量電灯Bの単価を使った、あくまで目安の内訳です(実際は月・地域・契約で変わります)。
- ① 基本料金(40A):1,144円
- ② 電力量料金:120kWh×23.11円 + 180kWh×29.28円 = 約8,043円
- ③ 燃料費調整額:300kWh × その月の単価(例:+1.87円/kWhなら約561円。マイナスの月もあります)
- ④ 再エネ賦課金:300kWh × 4.18円 = 1,254円
- ⑤:①②の単価に内包/⑥:税込単価なら追加なし
合計はおおむね月1万円前後です。使用量が増える夏・冬は、②③④がまとめて増えます。
家庭でできる見直し
出典記事は、次の5つを挙げています。
- 省エネの徹底
- 自家消費型エネルギーの導入(太陽光・蓄電池)
- 契約メニューの最適化
- デマンドコントロール(契約アンペアの見直しなど)
- 補助金・支援制度の活用
ポイントは、「自分で動かせるのは主に①②(と、使用量を通じて③④)」ということです。まず検針票で6項目の金額を確認し、大きい項目から手をつけるのが近道です。
出典
- エネがえる「【2026年最新】電気料金の構造・仕組みを徹底解説」 https://www.enegaeru.com/athoroughanalysisofthestructure-mechanicsofelectricityratesin2026
本記事の単価・金額は出典記事の例をもとにした目安です(内訳の一部は編集部による計算)。正確な金額は、契約中の電力会社の料金表・検針票でご確認ください。