自家消費という発想転換“売る”より“使う”へ。
太陽光発電は「売る」時代から「使う」時代へ。売電単価は下がり続け(FIT中15円/kWh、卒FIT後は8円/kWh前後)、買う電気は30円/kWh前後。同じ 1kWhでも「売る」より「自分で使う」ほうが2~4倍おトクです。自家消費のメリットを家庭向けに解説します。

目次
この記事のポイント
太陽光発電は「売る」時代から「使う」時代へと変わってきました。売電単価は下がり続け(FIT期間中でおよそ15円/kWh、卒FIT後は8円/kWh前後)、一方で電力会社から買う電気は30円/kWh前後。同じ1kWhでも、「売る」より「自分で使う」ほうが2〜4倍おトクです。これが「自家消費」という発想転換の核心です。
「売る」と「使う」で単価がまったく違う
- 売電単価:FIT期間中でおよそ15円/kWh、卒FIT後は8円/kWh前後
- 買う電気の単価:おおむね30円/kWh前後
- 1kWhを売ると受け取れるのは8〜15円。その1kWhを自分で使えば、約30円ぶんの電気を買わずに済みます。
つまり「使う」ほうが、1kWhあたり2〜4倍の価値になります。
自家消費のメリット
① 電気代がそのまま減る
- 発電した電気を昼に使うほど、電力会社から買う量が減ります。
- 例:6kW設置・自家消費率30%で、年間およそ59,400円の節電効果(出典記事の試算)。
② 電気料金の値上げに強い
- 買う電気の単価が上がっても、自分で作って使う分は影響を受けにくくなります。
- 再エネ賦課金や燃料費調整額なども「買う量」に比例するため、自家消費が増えるとこれらの負担も小さくなります。
③ 卒FIT後の"出口"になる
- 卒FIT後は売電単価が大きく下がります(8円/kWh前後)。
- 売り続けるより、蓄電池やEVにためて自分で使うほうが得になりやすくなります。
④ 停電時の備えになる
- 蓄電池やV2Hがあれば、停電時も昼の発電+ためた電気で最低限の生活を回せます。
⑤ 国の方針とも合っている
- FITは「売電目的」から「自家消費メイン」へと軸足が移っています。
自家消費率を高める方法
- 家庭用蓄電池:昼の余りをためて、夕方〜夜に放電して使う。
- V2H・EV:EVのバッテリーを大きな蓄電池として活用。クルマにためて家でも使う。
- エコキュート・食洗機などを昼に動かす(タイマー活用)。
- HEMSで発電・使用状況を見える化し、使う時間帯を最適化する。
- 昼在宅の世帯は、生活の中で昼に家電を回すだけでも効果があります(共働き・現役世代は蓄電池やタイマーで補う)。
注意点
- 蓄電池・V2Hには初期費用がかかります。回収年数は電気料金・使い方・補助金で変わるため、個別の試算が必要です。
- 発電が使用量を上回る時間帯は、どうしても余ります(その分は売電に回ります)。
- 設備のメンテナンス・交換費用も見込んでおきましょう。
まとめ
- 売電単価は下がり、電気は高い。だから「売る」より「使う」。
- まずは昼に電気を使う工夫、次に蓄電池・EVで夜も自家消費、が基本ステップです。
- 卒FITが近い家庭や電気代が気になる家庭ほど、自家消費への切り替えを検討する価値が大きくなります。
出典
- 太陽光発電価格.com「太陽光発電の自家消費」 https://www.taiyoko-kakaku.jp/archives/3657.html
本記事の金額は出典記事の試算例です。実際の効果は、設備容量・使用パターン・電気料金・補助金によって変わります。