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コラム

停電時に太陽光を使う「自立運転」の備え|手順と注意点を今のうちに

太陽光発電は、停電時に「自立運転」に切り替えれば、昼間は電気を使えます。ただし、多くの機種では手動の切り替えが必要です。神奈川県や太陽光発電協会の情報をもとに、自立運転でできること、切り替えの手順、注意点を整理しました。

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窓の外に太陽光パネルのある家が見える室内で、男性が壁のパワーコンディショナーを操作し、下のコンセントでスマートフォンを充電している
目次

はじめに

台風や地震で停電したとき、「太陽光発電があるのに電気が使えなかった」という声を聞くことがあります。実は、太陽光発電は停電すると自動的に止まる仕組みになっていて、電気を使うには「自立運転」に切り替える必要があります。

このコラムでは、神奈川県や太陽光発電協会(JPEA)の情報をもとに、自立運転でできること、切り替えの手順、使うときの注意点を整理します。いざというときに慌てないよう、平常時に確認しておきましょう。

停電は身近なリスク

神奈川県のホームページでは、2018年に日本列島で多くの災害が起こり、大規模な停電もあったこと、そして2019年(令和元年)9月9日の台風第15号では、県内でも約14万戸が停電したことが紹介されています。

停電が長引くと、スマートフォンの充電ができない、テレビで情報を得られない、冷蔵庫の食品が傷む、といった困りごとが起こります。太陽光発電があれば、こうした困りごとの一部を自宅で和らげることができます。

自立運転とは

太陽光発電は、ふだんは電力会社の送電網とつながった状態(連系運転)で動いています。停電すると、安全のために発電が自動的に止まります。

この状態から、パワーコンディショナ(太陽光でつくった電気を家庭で使える電気に変える機器)を操作して「自立運転」に切り替えると、送電網から切り離した状態で、太陽光でつくった電気を使えるようになります。神奈川県の案内でも、パワーコンディショナを手動で操作し、連系運転から自立運転に切り替えることで電気を使えると説明されています。

自立運転でできること

神奈川県のホームページでは、自立運転を使うと次のようなことができると紹介されています。

  • スマートフォンの充電
  • テレビでの情報収集
  • 照明をつける
  • 冷蔵庫で食品を保存する

停電中でも、情報を得たり、連絡を取ったりできることは、大きな安心につながります。

切り替えの手順

太陽光発電協会の案内では、自立運転への切り替えは次の順番で行います。

  • 「自立運転用コンセント」の位置を確認する
  • 取扱説明書で、「自立運転モード」への切り替え方法を確認する
  • 「主電源ブレーカー」をオフにする
  • 「太陽光発電ブレーカー」をオフにする
  • 「自立運転モード」に切り替える
  • 「自立運転用コンセント」に、使いたい機器をつないで使う

メーカーや機種によって操作方法が異なるため、必ず手元の取扱説明書を確認してください。

停電が復旧したら元に戻す

停電が復旧したら、「自立運転モード」を解除し、「主電源ブレーカー」をオン、「太陽光発電ブレーカー」をオンの順で、必ず元の状態に戻します。自立運転のままにしておくと、ふだんの発電や売電ができないため注意が必要です。

使うときの注意点

使える電気には上限がある

自立運転用コンセントで使える電気には上限があり、解説記事では最大1,500Wが標準的な仕様とされています。電子レンジやドライヤーなど、消費電力の大きい家電を同時に使うと上限を超えてしまうことがあります。使う家電を選び、同時に使いすぎないようにしましょう。

使えるのは太陽が出ている間だけ

自立運転で使えるのは、太陽光が発電している間の電気です。夜間は発電しないため使えません。また、曇りや雨の日は発電量が少なくなり、雲の動きによって発電量が変わることもあります。発電が不安定なときは、止まると困る機器をつなぐのは避けたほうが安心です。

専用のコンセントを使う

自立運転の電気は、家中のコンセントから使えるわけではなく、「自立運転用コンセント」から取り出します。コンセントがパワーコンディショナの近くや屋外にある場合は、延長コードを用意しておくと、室内の家電につなぎやすくなります。

平常時にやっておきたいこと

  • 自立運転用コンセントの場所を確認する
  • 取扱説明書の切り替え手順を読み、すぐ取り出せる場所に置いておく
  • 家族で一度、手順を確認しておく
  • 延長コードを用意しておく

夜も電気を使いたいなら蓄電池

自立運転だけでは、夜間や雨の日に電気を使えません。夜も電気を使いたい場合は、蓄電池を組み合わせる方法があります。解説記事では、太陽光と蓄電池を併用すると、日中に発電している間は自分たちで電気を使い、余った電気を蓄電池に充電し、夜間や雨天のときは蓄電池から電気を使うことで、長引く停電にも対応しやすくなると説明されています。

蓄電池の中には、停電時に自動で切り替わる機種もあります。蓄電池がある場合も、停電時の動き方や、使えるコンセント・回路を取扱説明書で確認しておきましょう。

おわりに

停電時の太陽光の自立運転について、ポイントをまとめます。

  • 太陽光発電は、停電すると自動的に止まる。使うには自立運転への切り替えが必要
  • 自立運転で、スマートフォンの充電、テレビ、照明、冷蔵庫などが使える
  • 使える電気は最大1,500Wが標準的で、夜間や雨天は使えない
  • 復旧したら必ず元に戻す
  • いざというときのために、平常時に手順とコンセントの場所を確認しておく

※ 本記事は編集部が投稿した当時の情報に基づきます。操作方法は機種によって異なるため、必ずお使いの機器の取扱説明書をご確認ください。

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