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取り組み

安芸高田市×アイリスオーヤマ×バイウィル、J-クレジット活用で地域脱炭素へ

LEDの省エネ効果を「環境価値」に変え、地域経済へ還元する新たなGXの取り組み

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aki
目次

広島県安芸高田市、アイリスオーヤマ株式会社、株式会社バイウィルの3者が、2026年9月4日、「ゼロカーボンシティ」実現に向けた環境価値(J-クレジット)の活用に関する連携協定を締結しました。

今回の取り組みで注目したいのは、単にLED照明へ切り替えて消費電力を削減するだけではなく、その削減効果をJ-クレジットという「環境価値」に変換し、さらに地域内で流通させようとしている点です。

これまで省エネ設備は、「電気代を下げるための設備投資」という側面が中心でした。しかしGX(グリーントランスフォーメーション)の流れが加速するなか、省エネや再生可能エネルギーによって生まれたCO₂削減量そのものが、新たな経済価値として活用され始めています。

LEDによるCO₂削減をJ-クレジット化

今回の協定では、安芸高田市が設置しているLED照明設備について、その省エネルギー効果から生まれる環境価値をJ-クレジットとして創出し、販売することが検討されています。

J-クレジット制度とは、省エネルギー設備や再生可能エネルギー設備の導入、森林管理などによって生じたCO₂排出削減量・吸収量を国が認証し、「クレジット」として取引できるようにする制度です。

削減したCO₂を単なる「環境貢献」で終わらせず、企業などが購入できる価値として市場に流通させることができます。

バイウィル発表より

「3者は本協定をもとに、J-クレジットをはじめとする環境価値の創出・流通や、新たなビジネスモデルの創出に取り組みます。」

出典:株式会社バイウィル「広島県安芸高田市、アイリスオーヤマ、バイウィルが『ゼロカーボンシティ』実現に向けた環境価値(J-クレジット)の活用に関する連携協定を締結」

「省エネ設備を導入して終わり」ではない時代へ

今回の事例は、自治体や企業にとって今後のGXを考えるうえでも重要な意味を持っています。従来、LEDや高効率空調、太陽光発電、蓄電池などの省エネ・再エネ設備導入では、「どの程度電気代が下がるのか」、「補助金をいくら活用できるのか」といった経済メリットが主な判断材料でした。

今後はそこに、「設備導入によって生まれるCO₂削減量を、環境価値として活用できるか」という視点が加わっていく可能性があります。

つまり、

設備導入 → エネルギー使用量削減 → CO₂削減 → 環境価値創出 → 収益・地域還元

という、新しいGXの循環です。

安芸高田市ではLEDからスタート

今回の協定では、まずLED設備を起点としてJ-クレジット創出を検討します。さらに今後は、新たに導入するLED設備について、省エネ効果だけでなく「どの程度J-クレジットを生み出せるのか」というポテンシャルについても調査していく予定です。

協定における主な取り組み

安芸⾼⽥市、アイリスオーヤマ、バイウィルの3者は、環境価値に関する情報やノウハウの共有、市が設置するLED設備からのJ-クレジット創出・販売⽀援、今後導⼊されるLED設備の省エネ効果やクレジット創出可能性の調査などを進めます。

バイウィルは、J-クレジット創出プロジェクトの登録・申請からモニタリング、クレジットの販売までを支援します。また、アイリスオーヤマとも連携し、創出された環境価値を地域で活用する「地産地消」の仕組みづくりも目指しています。


GXで重要になる「環境価値の地産地消」。今回の取り組みでもう⼀つ注⽬したいのが、環境価値の「地産地消」です。地域内の設備によって⽣まれたCO₂削減価値を、地域企業などが活⽤することができれば


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という仕組みをつくることができます。これは、脱炭素施策を単なる「コスト」ではなく、地域内に新たなお⾦の流れを⽣み出す経済政策へ変えていく考え⽅とも⾔えます。

バイウィル発表より

「J-クレジットの創出方法については、LED設備の導入から着手することを検討しており、その後、その他の方法論による創出にも広げていく想定です。」

出典:株式会社バイウィル「広島県安芸高田市、アイリスオーヤマ、バイウィルが『ゼロカーボンシティ』実現に向けた環境価値(J-クレジット)の活用に関する連携協定を締結」

太陽光・蓄電池・LEDなどにも広がる「環境価値」という考え方

GXに取り組む企業や自治体にとって、これから重要になるのは、設備そのものだけを見るのではなく、「その設備から、どのような価値が生まれるのか」までを、設計することです。

例えば、太陽光発電や蓄電池、LED、高効率空調などは、電気料金削減やBCP対策だけでなく、CO₂排出削減という環境価値を生み出します。

さらに、国や自治体の補助金・助成制度を組み合わせることで、初期投資を抑えながらGXを進められるケースもあります。

これからの設備投資では、電気代削減 × 補助金 × CO₂削減 × 環境価値という複数の視点から投資効果を考えていくことが重要になっていくでしょう。

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地域脱炭素から「地域経済を動かすGX」へ

安芸高田市の取り組みは、地方自治体における脱炭素政策が、新たな段階に入りつつあることを示しています。単にCO₂を減らすだけではなく、その削減効果を可視化し、価値化し、地域内で循環させる。GXとは、環境対策そのものではありません。エネルギーの使い方を変え、新しい経済価値を生み出し、地域や企業の競争力につなげていくこと。

安芸高田市・アイリスオーヤマ・バイウィルによる今回の取り組みは、その一つのモデルケースとして今後の展開が注目されます。

出典・参考・画像参照

株式会社バイウィル「広島県安芸高田市、アイリスオーヤマ、バイウィルが『ゼロカーボンシティ』実現に向けた環境価値(J-クレジット)の活用に関する連携協定を締結」

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