2026年下期、家庭が今やるべきエネルギー対策チェックリスト
2026年の下期は、住宅の省エネ補助の締め切りが近づき、冬の電気代への備えも必要な時期です。補助金の期限の確認、電気の契約の見直し、冬の備え、停電への備え、卒FITの確認まで、家庭が今やるべきエネルギー対策をチェックリストにまとめました。

目次
はじめに
2026年も下期に入りました。この時期は、住宅の省エネの補助金の締め切りが近づき、同時に冬の電気代への備えも必要になる、エネルギー対策の大事な節目です。
このコラムでは、家庭が今やるべきエネルギー対策を、5つの分野のチェックリストにまとめました。上から順に、自分の家に当てはまるものを確認してみてください。
チェック1:補助金の期限を確かめる
国の住宅の補助金は、年度の後半に締め切りを迎えるものや、予算に達して早めに終わるものがあります。
- 戸建てのEV充電用コンセントの補助:交付申請は2026年9月30日の17時まで。交付の決定の前に発注すると対象外になる
- 給湯省エネ2026事業:予算に達し次第終了。9月24日時点で予算の45%まで申請が進んでいる
- みらいエコ住宅2026事業:GX志向型住宅の第2期は12月31日まで。9月24日時点で予算の59%
- 先進的窓リノベ2026事業:2025年11月28日から2026年12月31日までに着手した工事が対象
- EVの購入の補助(CEV補助金):次世代自動車振興センターが9月4日に受付の終了の見込みを公表している。解説記事によると12月上旬〜下旬の見込み
- すでに終わった補助:国の家庭用蓄電池の補助(DR補助金)は5月29日、V2Hの補助は8月27日に受付を終えている
国の住宅の補助の多くは、登録された事業者が申請します。工事を考えているなら、早めに事業者に相談して、申請が間に合うかを確認しましょう。
東京都に住んでいる場合は、東京ゼロエミ住宅など、都の独自の制度も確認する価値があります。東京ゼロエミ住宅の受付は2027年3月31日までです。
チェック2:電気の契約を見直す
冬は暖房で電気の使用量が増える季節です。本格的な冬の前に、電気の契約を見直しておきましょう。
- 1kWhあたりの平均の単価を出す:請求額を使用量で割り、今の単価を確認する
- 燃料費調整額の上限を確認する:電力比較サイトのエネチェンジの解説では、規制料金には燃料費調整の上限があり、自由料金には一律のルールがない。燃料の価格が上がったときの影響を確かめておく
- 市場連動型のプランの人は注意:冬の需給のひっ迫で市場の価格が上がると、電気代が大きく上がる可能性がある
- 契約アンペアを確認する:暮らしに合ったアンペアになっているか
チェック3:冬の電気代に備える
暖房と給湯は、家庭のエネルギーの中でも大きな割合を占めます。資源エネルギー庁の資料では、家庭のエネルギーの使い道のうち、給湯が27.8%、暖房が25.1%とされています(2020年度)。この2つで半分を超えるため、冬の備えの効果が出やすい分野です。冬の前にできる備えを確認しましょう。
- エアコンのフィルターを掃除する
- 厚手のカーテンなどで、窓からの熱の逃げを減らす
- 給湯器が古い場合は、交換の時期と補助金を確認する
- 窓の断熱のリフォームを考えているなら、窓リノベの着手の期限(12月31日)を確認する
チェック4:停電に備える
冬の大雪や、地震などの災害による停電にも備えておきましょう。
- 太陽光がある家:停電時に使える「自立運転」の手順を確認しておく
- 蓄電池がある家:停電時にどの部屋や家電で電気を使えるかを確認しておく
- 共通:懐中電灯、モバイルバッテリー、電池などを用意しておく
冬の停電では、エアコンなど電気を使う暖房が止まります。毛布や防寒着など、電気を使わずに体を温める手段も用意しておくと安心です。
チェック5:卒FITと太陽光の状態を確認する
太陽光発電を設置している家は、次の点も確認しておきましょう。
- 卒FITの時期:買取期間の終わりが近い場合は、電力会社からの通知と、卒FIT後の買取価格を確認する
- 設備の状態:発電量が急に下がっていないか、パワーコンディショナにエラーが出ていないか
- 売るより使う:卒FIT後は、売るより家で使うほうが得になりやすい
太陽光でつくった電気を売るより使う考え方は、GX LAB の「“売る”より“使う”へ。自家消費という発想転換」で解説しています。
優先順位のつけ方
5つのチェックをすべて一度に進めるのは大変です。迷ったら、次の順番で考えましょう。
- 期限があるものから:補助金の締め切りは待ってくれない。工事を考えているなら最優先
- お金をかけずにできるものを次に:電気の契約の見直しやエアコンの掃除は、すぐに始められる
- 大きな投資は落ち着いて:蓄電池や太陽光などの大きな投資は、複数の見積もりを比べて判断する
おわりに
2026年下期に家庭が今やるべきエネルギー対策をまとめます。
- 補助金は、9月30日(EV充電コンセント)、12月31日(みらいエコのGX志向型の第2期・窓リノベ)などの期限と、予算の進み具合を確認する
- 冬の前に、電気の契約と燃料費調整額の上限を見直す
- 暖房と給湯の備え、停電への備えをしておく
- 太陽光がある家は、卒FITの時期と設備の状態を確認する
※ 本記事は編集部が投稿した当時の情報に基づきます。補助金の受付状況は日々変わるため、必ず各事業の公式情報をご確認ください。