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コラム

初期費用ゼロで太陽光を載せる「PPA」の仕組み|家庭向けの基本をやさしく解説

「0円ソーラー」とも呼ばれるPPAは、事業者が家の屋根に太陽光パネルを無償で設置し、家庭はつくられた電気を買って使う仕組みです。お金の流れ、契約期間、契約が終わったあとの扱い、似た仕組みのリース型との違いを整理しました。

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屋根に太陽光パネルを載せた戸建て住宅の前で、スーツ姿の担当者が夫婦に説明している
目次

はじめに

「太陽光発電を付けたいけれど、100万円以上の初期費用は出しにくい」。そんな家庭の選択肢として広がっているのが、「PPA」や「0円ソーラー」と呼ばれる仕組みです。初期費用なしで、家の屋根に太陽光パネルを載せられます。

ただ、「タダで付けられる」と聞くと、どこでお金がかかるのか気になる方も多いでしょう。このコラムでは、家庭向けのPPAの仕組み、お金の流れ、契約期間や契約が終わったあとの扱い、そして似た仕組みの「リース型」との違いを整理します。

PPAとは

PPAは「Power Purchase Agreement(電力購入契約)」の略です。家庭向けのPPAでは、次のような形で太陽光発電を使います。

  • PPAの事業者が、家の屋根に太陽光パネルを無償で設置する
  • 契約の期間中、パネルなどの設備は事業者のものになる
  • 家庭は、そのパネルでつくられた電気を事業者から買って使う

つまり、家庭は「設備を買う」のではなく、「自宅の屋根でつくられた電気を買う」形になります。設備の費用は、事業者が電気の代金から回収していく仕組みです。

お金の流れ

PPAのお金の流れは、おおむね次のようになります。

  • 家庭が払うもの:屋根のパネルでつくられて、家で使った電気の代金
  • 家庭が払わないもの:パネルの購入や設置の初期費用

解説記事によると、PPAの電気の単価は1kWhあたり22〜30円程度の例が紹介されています。自宅の屋根でつくった電気を使うため、電力会社から買う電気にかかる再エネ賦課金や燃料費調整額がかからないとされる点も、特徴として挙げられています。

一方で、パネルでつくった電気のうち家で使いきれずに余った分を売ったときの収入(売電収入)は、事業者が受け取る契約が多いとされています。夜など、パネルが発電しない時間の電気は、これまでどおり電力会社から買います。

契約期間

解説記事によると、家庭向けのPPAの契約期間は、10年または15年が主流で、一部に20年のプランもあります。事業者は、この期間で設備の費用を回収する計画を立てています。

契約の期間中は、原則として途中で解約できないか、解約する場合は解約金がかかります。長い期間の契約になるため、その間ずっと同じ家に住み続ける見通しがあるかどうかが、大切な判断材料になります。

契約が終わったあと

契約期間が終わると、設備の扱いは、主に次の3つのどれかになります。

  • 譲渡:設備が家庭のものになる。無償で譲渡されることが多いが、事業者によっては有償の場合もある
  • 撤去:事業者が設備を取り外す
  • 再契約:契約を続ける

設備が家庭に譲渡されれば、その後につくられた電気は、自分で使うことも売ることも自由にできます。ただし、解説記事では、「無償で譲渡」と説明されても、契約書に明記されていなければ実行力がないと注意を呼びかけています。

「使った分を払う型」と「定額で払う型」

初期費用なしで太陽光を付けられる仕組みには、支払いの方法で大きく2つの型があります。

  • 使った分を払う型:屋根のパネルでつくられて使った電気の量に応じて、電気の代金を払う
  • 定額で払う型:毎月決まった金額を払う。「定額制PPA」やリースと呼ばれるサービスがこれにあたる

解説記事では、定額で払う型の例として、月額定額で10年または15年の契約のサービスが紹介されています。中には、保証や保険、点検が月額に含まれるものもあります。定額のため、電気をあまり使わなかった月に安くなるわけではない点が、使った分を払う型との大きな違いです。

GX LAB を運営するFit Founderの取り組み

GX LAB を運営するFit Founderは、シャープエネルギーソリューションの定額制PPAサービス「COCORO POWER」の取扱店として、既築住宅でも使えるプランを提供しています。初期費用ゼロ(既築住宅の場合は施工時の足場の費用のみ負担)で太陽光発電システムを設置でき、契約満了後は設備がお客様のものになります。なお、太陽光で発電して余った電気の所有権はシャープエネルギーソリューションに帰属します。詳しくは「Fit Founder、シャープの定額制PPAサービスの提供を開始」をご覧ください。

申し込みから使い始めるまでの流れ

家庭向けのPPAは、おおむね次のような流れで進みます。

  • 1. 相談・申し込み:PPAの事業者に相談し、自宅の住所や屋根の情報を伝える
  • 2. 屋根の調査:屋根の向き・広さ・強さ・日当たりなどを確認し、設置できるかを判断する
  • 3. 提案と試算:設置するパネルの容量と、電気の単価、家で使える電気の量の見込みなどが示される
  • 4. 契約:契約期間、電気の単価、解約の条件、契約終了後の扱いなどを確認して契約する
  • 5. 設置工事:事業者が費用を負担してパネルを設置する
  • 6. 運転開始:つくられた電気を家で使い始め、使った分の代金を払う

どの段階でも、分からないことはその場で質問し、口頭の説明だけでなく書面で確認することが大切です。特に4の契約の段階では、長い期間の約束になるため、内容をよく読んでから判断しましょう。

PPAが向いている家庭

  • 初期費用を出さずに太陽光を始めたい
  • 昼間に家で電気を使うことが多く、つくった電気を自分で使える
  • 10〜15年、同じ家に住み続ける見通しがある
  • 設備の管理や点検を事業者に任せたい

おわりに

家庭向けのPPAの仕組みをまとめます。

  • 事業者が屋根に太陽光パネルを無償で設置し、家庭はつくられた電気を買って使う
  • 初期費用はかからないが、使った電気の代金を払い、余った電気の売電収入は事業者が受け取る契約が多い
  • 契約期間は10年・15年が主流で、途中の解約には解約金がかかる
  • 契約が終わると、譲渡・撤去・再契約のいずれかになる。譲渡の条件は契約書で確認する

太陽光でつくった電気を自分で使うことの価値については、GX LAB の「“売る”より“使う”へ。自家消費という発想転換」でも解説しています。


※ 本記事は編集部が投稿した当時の情報に基づきます。契約の条件は事業者によって異なるため、必ず契約書の内容をご確認ください。

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