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日本成長戦略のGX重点分野|次世代型太陽電池・水素・グリーン鉄など7製品とフュージョンの目標

日本成長戦略は「資源・エネルギー安全保障・GX」を戦略分野の一つに位置づけ、次世代型太陽電池、水素等、グリーン鉄、次世代型地熱、洋上風力、次世代革新炉、GXケミカルの7製品・技術とフュージョンエネルギーで勝ち筋を描いています。目標と最新の動きを整理しました。

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ミニチュア模型のような街。壁面に太陽電池を貼ったビル、水素ステーションとタンク、製鉄所、化学工場、山あいの地熱発電所から上がる湯けむり
目次

国の「日本成長戦略」では、「資源・エネルギー安全保障・GX」が戦略分野の一つに位置づけられています。2026年8月の第17回 GX 実行会議の資料では、その中で特に勝ち筋を見いだした7つの製品・技術と、フュージョンエネルギーの目標や最新の動きが示されました。この記事では、GX LAB 編集部がその要点を整理します。

この会議で示された政策パッケージの全体像は、パワーGXの全体像で解説しています。

この記事でわかること

  • 日本成長戦略で GX がどう位置づけられているか
  • 重点とされた7つの製品・技術とフュージョンエネルギー
  • それぞれの目標と、2026年夏までの主な動き
  • 企業にとっての意味

日本成長戦略での GX の位置づけ

資料は、GX で「分野別投資戦略」を定めて総合的に進めている重要16分野のうち、特に8つの製品・技術について、成長戦略で勝ち筋を特定したうえでロードマップをつくるとしています。

パワーGX の資料は、GX 投資を、化石燃料の輸入への依存を減らしてエネルギー安全保障を支える「危機管理投資」であり、同時に世界共通の課題を解く技術・製品を国内外に広げる「成長投資」でもあると位置づけています。

7つの製品・技術とフュージョンエネルギー

資料に示された目標は、次のとおりです。

1. 次世代型太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)

  • 現状:原料のヨウ素は日本が世界シェア約3割。海外のポテンシャル(フィルム型)は約500GW
  • 目標:2035年に5GW の初期需要を喚起し、2040年に約20GW を国内に導入する

2026年7月に新たな導入目標(2035年に5GW)が設定され、自衛隊施設などの公共インフラの空間で導入を加速するとしています。導入方針は、再エネの主力電源化と5つの課題でも紹介しています。

2. 水素等

  • 目標:年間導入量を、2030年に300万トン、2040年に1,200万トン、2050年に2,000万トン

将来の水素の活用も見すえて、ガスタービンの供給能力の倍増や性能の向上に向けた研究開発への支援を新たに行うとしています。

3. グリーン鉄

  • 現状:高級鋼材を中心に競争力がある。2050年に5億トンの世界市場のポテンシャル
  • 目標:2030年代前半に、世界で約300万トン/年の市場を獲得する

2026年7月に、グリーン鉄を使った試行的な公共工事が初めて実施されました。2027年度は規模の倍増を目指し、2030年度から本格的に活用する予定です。グリーン鉄のような GX 製品が選ばれる市場づくりは、GX産業構造と「GX価値の見える化」の解説で取り上げています。

4. 次世代型地熱

  • 現状:従来型の地熱タービンで世界シェア約7割
  • 目標:2030年代の早期の実用化と、2050年に国内で7.7GW の導入

5. 洋上風力

  • 現状:風車の要素技術や浮体の製造に強み
  • 目標:2040年に国内調達比率65%(産業界の目標)、30GW の海外案件への関与

2026年7月には、海外の風車メーカーが日本国内でのナセル(発電機などを収める部分)の最終組立拠点への投資を決め、国も支援するとしています。

6. 次世代革新炉

  • 現状:競争力のある原子力のサプライチェーンを持つ。2050年に約60兆円の世界市場
  • 目標:2040年代以降を見すえた国内での開発・設置と、産業・人材・研究基盤づくり

2026年8月には、小型モジュール炉(SMR)をはじめとする次世代革新炉や関連機器・部素材の技術開発について、20件の支援が決まりました。

7. GX ケミカル

  • 現状:機能性化学品で高い競争力を持ち、半導体材料など世界シェアの高い製品群がある
  • 目標:2040年に世界で3.2兆円の市場を獲得する

フュージョンエネルギー(核融合)

  • 目標:2030年代に発電の実証を行い、中長期的に世界市場の約3割を獲得する

フュージョンの開発を加速するカギとして、スタートアップへの支援が大幅に強化されています。3年間で600億円の支援案件が公募され、GX 推進機構も中核技術を開発するスタートアップへの出資を決めました(2026年8月公表)。

企業にとっての意味

ここからは GX LAB 編集部の見立てです。

重点とされた分野は、今後の国の支援が集中しやすい分野でもあります。直接これらの製品をつくる企業でなくても、部材や設備、施工、保守などのサプライチェーンで関わる余地があります。たとえば、ペロブスカイト太陽電池の公共施設への導入が進めば、設置や保守を担う地域の事業者の役割も広がると考えられます。どんな投資がすでに動いているかは、GX投資の進捗の解説で紹介しています。

まとめ

  • 日本成長戦略は「資源・エネルギー安全保障・GX」を戦略分野の一つにしている
  • 重点は、次世代型太陽電池、水素等、グリーン鉄、次世代型地熱、洋上風力、次世代革新炉、GX ケミカルの7製品・技術とフュージョンエネルギー
  • ペロブスカイトは2035年5GW・2040年約20GW、水素は2040年に1,200万トン/年などの目標がある
  • 2026年夏には、グリーン鉄の公共工事、次世代革新炉の支援決定など、具体的な動きが続いている

出典・参考

※ 本記事は編集部が投稿した当時の情報に基づきます。制度の内容は変更される場合があります。最新の情報は各省庁の公式ページをご確認ください。

よくある質問

Q日本成長戦略のGX重点分野とは何ですか?
A

日本成長戦略は「資源・エネルギー安全保障・GX」を戦略分野の一つに位置づけています。その中で、次世代型太陽電池、水素等、グリーン鉄、次世代型地熱、洋上風力、次世代革新炉、GXケミカルの7つの製品・技術と、フュージョンエネルギーについて目標が示されています。

Qペロブスカイト太陽電池の目標はどのくらいですか?
A

2035年に5GWの初期需要を喚起し、2040年に約20GWを国内に導入することが目標とされています。2026年7月に2035年5GWの新たな導入目標が設定され、自衛隊施設などの公共インフラの空間で導入を加速するとしています。

Q中小企業にも関係がありますか?
A

直接これらの製品をつくらない企業でも、部材や設備、施工、保守などのサプライチェーンで関わる余地があります。たとえばペロブスカイト太陽電池の公共施設への導入が進めば、施工や保守を担う地域の事業者の役割も広がると考えられます。

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